今日は「九・一八事変」の81周年記念日にあたります。81年前、日本の侵略者は挑発して侵略戦争を発動しました。81年後の今日、釣魚島問題で中日関係が試練にさらされています。今日、中国各地で、防空警報を鳴らしたり、展覧会を行うなど記念活動を行いました。

　午前9時18分、九・一八事変勃発地の遼寧省瀋陽市の空に3分間にわたりサイレンが鳴り響き、道路を走る車はみな停まってクラクションをならしました。同時に、九・一八歴史博物館の広場では、記念式典を行いました。遼寧省共産党委員会の夏徳仁副書記は、式典で、「前のことを忘れず、後の教訓とする。ここで再び警鐘をつき、警報を鳴らす時、われわれは国の恥を絶対に忘れず、歴史の教訓をしっかりと記憶し、かつ壮大な道のりに前進する強大な原動力にしなければならない。釣魚島問題での中国の立場は一貫しており、明確だ。日本が取ったいかなる方式の購入行為も不法で、無効だ。われわれは断固としてそれに反対し、寸土も譲らない」と述べました。

　各地からの市民数千人が集まり、民間各界の代表者10人が共同で国の恥を忘れるなと刻まれた鐘をつき、歴史をしっかり記憶し、国の耻を忘れないよう人々に呼びかけました。

　10人の中で最も若い黄馨宇さんは「歴史を銘記することは、実は、祖国の未来をより良く建設することにつながる。中国の領土が侵犯されることは許さない。私は皆さんが理性的に国を愛し、理性的な方法で人々の愛国意識を高めるよう希望している」と述べました。

　この日午前、長春にある東北師範大学で座談会が開かれ、専門家と学者たちが、九・一八事変の歴史を振返り、釣魚島問題について検討しました。東北師範大学歴史文化学院の韓東英教授は、「釣魚島問題での日本政府の野心が現れている。だから、歴史をしっかりと記憶し、平和を大切にし、歴史の悲劇がふたたび起こらないようにすべきだ」と指摘し、「今回の釣魚島の問題は、昔の出来事と似ている。釣魚島は、そもそも中国の領土なのに、日本政府は、勝手にやり取りした。他人のものを勝手に譲渡しあった」と語りました。

　安徽省淮南市にある大通万人坑（虐殺された多数の人を埋めた穴）には、1万人以上の遺体が埋められています。ここは、日本が侵略戦争を引き起こし、中国人を殺害した鉄壁の証拠です。これを前に、学生の陳然さんは、「わが国を建設し、わが国を防衛する。他人にいじめられないように」と語りました。