EU・欧州連合のアシュトン外務安全保障政策担当上級代表は8日に、シリアに対する追加制裁の実施を検討していることを明らかにしました。

　この日、キプロスで行われたEU外相らによる非公式会合の記者会見で、アシュトン上級代表はシリアのアサド大統領の退陣を改めて求めた上で、「EUはシリアの人道的危機を懸念しており、住む所を失ったシリア国民に5000万ユーロ相当の援助を提供する」と述べました。

　このほかロシア外務省はこの日、安保理の各加盟国に対し自らの義務を履行し、平和的手段によるシリア危機の解決に努めるよう呼びかけました。またロシアのラブロフ外相は同じ日に、「シリア問題を解決するには、まず流血の衝突を停止させるべきだ。対話を拒絶し、武装闘争を行うよう反対派に示唆することではない」と述べました。（万、吉野）

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