韓国のイ・ミョンバク(李明博)大統領が今月10日、独島(ドクト、日本名:竹島)を訪問し、領土紛争が存在するこの島に史上初めて上陸した韓国大統領となりました。この行動は日本側の強い反発を引き起こし、両国関係はイ・ミョンバク政権の発足以来、これまでにない膠着状態に陥っています。
韓国最大の通信社聯合ニュースの13日付の報道によりますと、イ・ミョンバク大統領は独島を訪問した際、「訪問は3年前から準備していた。昨年も訪問を計画していたが天候のために断念した。週末に行って一泊するつもりだったが、天候の関係で日帰りとなった」と語りました。また日本側の反応については「予想していたことだ」と述べました。
さらにイ・ミョンバク大統領は「独島は韓国の領土であり、一部からは独島訪問の必要性に対して疑いの声もあった。実際には独島問題は解決可能な問題だが、日本政府は国内の政治問題を理由に消極的な態度を取っている。日本側は実際に行動する必要がある」と述べました。
イ・ミョンバク政権は2008年に発足して以来、日本と将来に向けて友好な協力関係づくりを進め、親日派とされてきました。しかし、両国には歴史や領土問題をめぐり紛争が存在しています。韓国メディアは「イ・ミョンバク大統領が日本の植民地支配からの解放記念日に当たる光復節(今月15日)の前に、独島を訪問したことは、国内に『対日外交における原則の堅持』というイメージをアピールする狙いがある。来年の大統領選挙のための準備だ」としました。
また「イ・ミョンバク大統領は光復節に談話を発表し、日本側に対し歴史問題にまともに目を向け、慰安婦問題に誠意ある謝罪をするよう呼びかけるだろう」としました。このように李明博大統領の独島訪問は対日強硬姿勢を示す手段となっているのは明らかです。
このほか聯合ニュースは、独島を訪問したイ・ミョンバク大統領が「日本は歴史問題に対して誠意に欠ける。慰安婦問題の被害者たちが次々と亡くなっていけば、韓日の歴史問題は永遠に解決することができなくなる。日本側が過去の戦争について誠意ある謝罪をしないため、両国の歴史問題の解決は難くなっている」と強調したと報道しました。
韓国大統領報道官は13日に「イ・ミョンバク大統領が独島を訪問することと対日外交政策はまったく別の問題で、韓国は依然として対日外交政策を堅持していく」と述べました。
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