中国の胡錦涛国家主席は18日、北京で、中国・アフリカ協力フォーラム第5回閣僚級会議の開幕式に出席するため、中国を訪問中の国連のパン・ギムン事務総長と会談し、「現在、国際情勢は複雑で変化が多く、国連に対する国際社会の期待はいっそう高まっている。多国間主義を強化する声も絶えず上昇しており、国連の役割はさらに強化されるべきだ」と述べました。

　胡主席は、「国連は世界の多国間組織と制度の核心であり、世界の平和を維持し、共同の発展を促進し、国際協力を推進する上で、代替できない役割を果たしている。長年来、中国は国連の各分野での活動に積極的に参加し、多国間主義を提唱、支持、実行し、尽くすべき国際的責任と義務を真剣に履行している。今後も引き続きパン事務総長の活動を支援し、中国と国連の協力を促進するために積極的に努力していきたい」と述べました。

　パン事務総長は、「中国は世界の平和を維持し、共同の発展を促進する上で重要な役割を果たした。国連は中国が国連の平和維持活動に積極的に参加していることや、国連のミレニアム開発目標を実現し、全世界の持続可能な発展を促進するために重要な貢献をしていることに感謝している。国連が各種地球規模の課題に対応するには、中国の支持と協力が必要だ。国連の持続可能な発展を成功させるには中国の努力が欠かせない。中国の発展経験がその他の国にとって参考になることは、中国・アフリカ協力フォーラムの発展が証明している。中国はその他の発展途上国との協力も強化しており、南南協力のモデルとなっている。国連は中国との協力を強化し、世界の平和、安全、発展に共に力を尽くしていきたい」と述べました。（玉華、大野）