中国の胡錦涛国家主席は5日、北京の人民大会堂で中国を訪問中のキューバのラウル・カストロ国家評議会議長（閣僚評議会議長兼任）と会談し、「キューバと共に、両国の関係を新たな段階に引き上げていきたい」と述べました。

　その中で、胡錦涛主席は、「両国はハイレベル間の交流と各レベル間の交流を密接に保ち、両党間の対話及び両政府間の対話の役割を充分に発揮し、党と国の管理経験を分かち合うべきだ」と述べ、「双方は協力の方式と貿易の構造を革新し、経済貿易やエネルギー、インフラ施設の建設などの分野における協力を強化すると共に、国連の改革、気候変動への対応、持続可能な発展など重大な問題における両国間の協調と協力を強め、永遠の平和と共同繁栄、調和のとれた世界の構築を推進していくべきだ」と強調しました。

　これに対して、ラウル・カストロ国家評議会議長は、「現在、キューバの共産党と政府は、党の第6回全国代表大会の精神を貫き、党の建設を強化し、安定した改革を推進するなど、自国の国情に適う発展の道を模索している」と述べた上で、「中国の発展における成功経験を重視しており、中国と共に緊密な交流を保ち、経済貿易や投資、再生可能資源などの分野における協力を強化していきたい」との意向を表明しました。（万、中原）