中国の胡錦涛国家主席は5日、北京の人民大会堂で中国を訪問中のキューバのラウル・カストロ国家評議会議長（閣僚評議会議長兼任）と会談しました。

　胡錦涛主席はその中で、中国共産党と中国政府及び国民を代表してラウル・カストロ国家評議会議長の訪中に歓迎の意を表した上で、「1997年と2004年、2008年にキューバを3回訪問した。その際、フィデル・カストロ同志およびラウル・カストロ同志と会談した。今までも深く記憶に残っている」と述べました。また、「ラウル・カストロ議長は就任後、両国の伝統的な友好を継承、発揚し、中国との関係の発展を重視している」として高く評価し、「今回の訪問が両国の各分野における交流と協力を後押しし、双方の友好協力関係を新たな段階に引き上げることを信じている」との考えを示しました。

　これに対して、ラウル・カストロ国家評議会議長は、「胡主席と同じように、今回の訪問を含めて中国を3回訪問した。中国の指導者らとの会談は印象深い。近年、両国の関係は絶えず発展し、歴史の試練にも耐えてきた」と述べ、「中国の共産党、政府、国民と良い関係を保つことに誇りを感じている」と語りました。（万、中原）