中国の楊潔チ外相は10日北京で、ロシアのラブロフ外相と会談し、合同記者会見を行いました。
シリア問題について、楊外相は中国側の見解を示し、「シリア問題を適切に解決するためには、各国がシリアの独立、主権と領土保全を尊重し、シリア国民自身が自国に適う発展の道を選ぶべきだ」とし、アナン特使と監視団への協力や政治的手段による問題の解決の堅持を呼びかけました。
また、イラン核問題に触れ、双方は「中ロ両国は引き続き密接な協調を保ち、イラン核問題を外交手段による解決という軌道に乗せるよう導いていく」との意向を表明しました。
間もなく行われる予定のプーチン大統領の中国訪問について、楊外相は、「両国の関係発展を推進し、大きな成果を遂げるだろう」と述べました。
また、「現在、中ロ関係は重要なチャンスに直面すると同時に、様々なチャレンジにも直面している」と述べ、戦略的、長期的、かつ大局的な二国間関係の発展における新たな必要性に基づき、互いの意思疎通と協調、協力を強化させること、両国の全面的な戦略協力パートナー関係の長期的かつ安定した発展を推し進めていくこと、地域及び世界の平和、安全と安定により大きく貢献していくことなどを提案しました。
ラブロフ外相は、「新しい情勢の下で、ロシアは中国と共に各レベルおよび各分野での交流を強化し、特にプーチン大統領の訪中を契機として、二国間関係の発展がより力強く前進するよう取り組んでいくべきだ」との考えを示しました。(万、中原)
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