ロシアのラブロフ外相と対外情報局のフラトコフ長官は7日、ダマスカスを訪れ、シリアのアサド大統領などの閣僚らと会談する予定です。この訪問は社会に高く注目されています。これより3日前、ロシアと中国は国連安保理で、シリア問題に関する決議草案を拒否しました。これは、両国が昨年10月4日にフランスやイギリスなどの欧州連合(EU)諸国がシリア問題について提出した決議草案を否決したあと、2度に渡って否決票を投じたことで、国際世論の幅広い注目を集めました。これについて、中国の英字新聞「人民日報」の海外版は特約論評員の文章を発表し、中ロがシリア問題の解決にチャンスを提供したと述べました。
この文章は、「シリア問題で、外部の力によって政権移譲を強行に推進するやり方は『国連憲章』の宗旨、原則及び国際関係の基本的準則に背くものだ。中ロはこのやり方を拒否する否決票を投じた。シリア問題は非常に複雑で、関係国との歴史的な恩讐や宗教問題だけでなく、現在の焦点であるイランの核問題にも及ぶ。国際社会は各方面がシリア問題の解決に払った努力を尊重するべきだ。しかし、ロシアの上級代表団のシリア訪問に先立って、フランスなどの西側諸国は、シリアの情勢が非常に緊迫していることを口実に、関連決議案を急いでシリアに押し付けようとした。シリア情勢が悪化する最中、中ロが否決票を投じたことは、シリア問題の軟着陸にチャンスを提供したと言える。このチャンスを逃してはならない。中国はシリア危機がアラブ連盟の枠組内で適切に解決されることを希望しており、これまでのように、アラブ連盟がシリア情勢の緩和のために行う全ての政治努力を引き続き支援していく」と述べています。(董燕華、中原)
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