ロシア外務省が２４日声明を発表し、国連人権理事会が先日採決したシリア人権状況決議を非難し、国際社会はシリア情勢の安定のため払った努力を台無しにしたとしました。

　声明は、「決議はシリア情勢を一面だけで評価し、一方的にシリア政府を厳しく非難するばかりで、反対派の武装勢力に何の要求もしていない。国際社会がシリア危機を解決するため払った努力、そして、シリア問題に関する国連とアラブ連盟のアナン合同特使が払った努力を無視した」としました。

　なお、国連の人権理事会は２３日シリア人権状況決議草案を採決しました。決議は、シリア政府が国民の人権と自由を侵していることを非難していますが、反政府派とテロリストの暴力行為については言及せず、重視していませんでした。（イツゴウ、高橋）国際・交流へ