シリア問題をめぐり、国連の安全保障理事会は21日、国連などの特使として、暴力停止に向けた調停役を務めるアナン前国連事務総長を支持する議長声明を全会一致で採択しました。

　声明では、シリア政府と反対派がいかなる形の暴力行為を停止し、人道主義支援の入国を確保するよう要求しています。

　中国外務省の秦剛報道官は22日未明、声明について、「これはシリア問題の政治的解決に向けて歩み出した正しい一歩である。平等で十分な話し合いを通じて、安保理はシリア問題について共通認識を持って、一致団結した声を出せる」と述べました。

　米国のクリントン国務長官は、「声明の採択は積極的な一歩だ。シリアはただちにアナン特使の提案を実行するように」と呼びかけました。（ooeiei、山下）国際・交流へ