国連のパスコー事務次長は28日、中東問題に関する安保理会議で、中東問題に関する国連、アメリカ、EU(欧州連合)とロシア四者の提案を踏まえて、政治的なこう着状態を乗り越え、対話を再開するようパレスチナとイスラエルに呼びかけました。
パスコー事務次長は「これら四者による提案は、パレスチナとイスラエルが年末までに合意するよう期待している。これはパレスチナにとってもイスラエルにとっても、時間的には急務となるだろう」と、直接交渉の回復に懸念の意を示しました。
パスコー事務次長はさらに、イスラエルの入植地建設活動の拡大について、「いまは、この案が目指す目標の実現との距離は拡大された。イスラエルは中東でのロードマップ実施で担うべき責任を果たしていない」と強調しました。
パレスチナの国連常駐オブザーバーは、会議の後、「占領されたパレスチナ領土を訪れるよう安保理の代表を招いた」と述べました。これを受けてイスラエルの国連大使は「安保理各国の代表が訪問する前に、アッバス議長がガザ地区を訪れたほうがよい」と強調しました。(朱丹陽)国際・交流へ
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