中国の楊潔チ外相は27日と28日の両日にわたり、アラブ連盟のナビル・アラビ事務局長、エジプトのアムル外相、サウジアラビアのトゥルキ・アル・ファイサル外相、アルジェリアのムラド・メデルチ外相とそれぞれ電話会談を行い、主にシリア問題について意見を交わしました。

　楊潔チ外相は、中国の立場とこれまでの努力を説明し、シリア問題における中国の出発点は、シリアおよび中東地域の平和と安定の維持にあることを強調しました。このほか当面の急務はシリア衝突の各側が直ちに暴力行為を中止し、できるだけ早く包容性のある政治対話を開始し、共に改革法案を討議することであるとし、国際社会はこのために有利な条件を整え、シリアに人道主義の援助を提供する必要があることを強調しました。さらに、「中国はアラブ連盟がシリア問題で重要な役割を果たすことを重視し、アラブ諸国と共に、シリア問題が一日も早く平和的かつ適切に解決されることを推進していきたい」と述べました。

　これに対し各側は、中国が即時にシリア問題について意思疎通を行っていることを高く評価し、「アラブ諸国と中国との間は、長期にわたる友好協力関係で結ばれている。中国と意思疎通と協調を保ち、シリア問題の平和的かつ適切な解決のために、共に努力していきたい」と示しました。（董燕華、吉野）