アメリカのバイデン副大統領の招きに応じて、中国の習近平国家副主席が現地時間13日午後、ワシントン入りし、アメリカへの公式訪問に向かいました。
アメリカに到着した習副主席は、ホワイトハウスからハイクラスな接待を受けたのはもちろんのこと、現地の華僑らからも熱烈な歓迎を受けました。習副主席の到着2時間前から、宿泊先のホテルには数百名に上る華僑や留学生らが駆けつけ、中国の国旗や歓迎の言葉が書かれた旗を手にし、国家副主席の到着を見守っていました。中には、遠い州から車を走らせて駆けつけた留学生も沢山いました。祖国の指導者を迎えることは、まるで自分の家族を迎えるかのようだと、興奮を隠せずに話していました。
華僑だけでなく、中国の指導者のアメリカ訪問について、現地のメディアは数日前から盛んに報道していました。特に、到着当日の新聞ワシントン・ポストに掲載された習副主席への書面インタビューが注目を集めました。習副主席はインタビューの中で、中米関係や経済貿易協力、民間交流、アジア太平洋地域における両国関係などについてコメントしました。
まず、中米関係について習副主席は「中米関係は現在の世界で、最も重要かつ活力溢れる潜在力のある関係である」と述べています。また、中米関係の健全かつ安定した発展は、両国ないしアジア太平洋地域や世界の平和、安定と繁栄にとって極めて重要であると強調しました。また、「広大な太平洋両岸には、中国とアメリカの2大国を受け入れる十分なスペースがある。中国は、アメリカがこの地域の平和、安定、繁栄に建設的な役割を果たすことを歓迎するが、同時に、アジア太平洋各国の重大な利益や合理的な関心事に対して、アメリカが十分尊重し配慮するよう希望している」と語ると共に、両国が経済貿易の拡大や民間交流を通して、世界平和に寄与していくことに期待を寄せました。
このほか、ニューヨークタイムズなどの主要メディアも学者の論説を加えながら、盛んに報道しています。メディアの論点はほぼ一致しており、中米関係の重要性が世界に注目されていること、経済貿易や安全保障などにおいて、両国関係に食い違いが依然として存在していることなどを指摘しています。また、一度の訪問で簡単に問題解決に至らなくても、指導者間の親密な関係の確立が重要であり、対話体制を整えることが今後の健全な関係の発展につながるとした論点が目立ちました。今回の訪問により、両国民の相互理解が一層深まることが期待されています。(閣、中原)
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