今月27日から29日にかけて、中国全国政治協商会議の賈慶林議長がアフリカを訪問しました。この訪問で賈議長は、中国の指導者としては初めてアフリカ連合の首脳会議に出席し、その後エチオピアを公式訪問しました。訪問後、同行した楊潔チ外相が取材に対し訪問の意義を語りました。

　楊外相は、「国際と地域情勢が深刻化し、複雑に変化しつつある背景の下、中国とアフリカの関係は重要な段階に入っている。この中において、賈慶林議長のアフリカ訪問は両国関係の発展にとって大事なことであり、重要な意義がある」と評価しました。

　訪問中、賈議長は「中国人民はアフリカの人々が与えてくれた援助をいつまでも忘れない。アフリカが自主的に発展の道を選び、地域問題を自らの手で解決することを応援している。中国は引き続き、自身の発展をアフリカとの共同発展と結びつけ、自分自身の発展でアフリカの発展を促していく」と語りました。

　これに対してアフリカ諸国の指導者らは、中国との伝統的な友好を評価するとともに、中国の長期にわたる援助に対し感謝の意を示しました。エチオピアのメレス首相は、「中国が約束を着実に履行することが、アフリカの復興に役立っている」と語りました。

　楊外相は、「今回の訪問を通じて双方は、現在の情勢に対応し、交流と協力を推進していくことで共通認識を得た」とその成果を語りました。また、賈議長は今回の訪問で、双方関係の促進について提案を行いました。それには、政治でハイレベルの往来を保ち、対話と意思疎通を強化すること、経済面では、互恵の原則に基づき、経済と貿易の協力を強めること、文化の面では民間交流を推し進め、教育機関、報道機関、大学間の交流に力を入れ、青年交流を奨励すること、国際問題に関しては、双方の利益に関わる問題において、相互支持を強化することなどの内容が含まれます。賈議長は「中国は、アフリカ諸国が主権と独立を守り、自らの問題を解決することを支持する。責任のある態度でアフリカの平和と安全の維持に携わっていく」と述べました。

　アフリカ連合の責任者は、「現在の情勢を踏まえると、アフリカ諸国は連携を強める道を歩み、中国との団結を強めて、共同発展を実現しなければならない」とし、賈議長の意見に対し「中国が責任感のある国であることを証明している」と述べ、「アフリカは中国と手を携えて、各分野での交流を深め、往来関係を新しい段階に引き上げていきたい」との意向を示しました。

　楊外相は最後に、「新年が明けたこの折の賈議長の訪問は、双方の友好、団結、協力の新たな段階を切り開いた。今年は双方の往来にとって重要な年であり、中国は全面的に各分野での協力を推し進め、中国とアフリカの美しい未来を切り開いていく」と語りました。（イツゴウ、中原）