3日間にわたるサウス・センター理事会第28回会議が2日、スイスのジュネーブで閉会しました。中国の代表として出席した全国人民代表大会外事委員会の李肇星主任はサウス・センターの役割について、「国連ミレニアム開発目標や持続可能発展大会などの国際的な協議事項や重要な国際会議と緊密に連携し、途上国家のシンクタンクを十分に活かしていくこと、そして途上諸国間の共通認識を導き、途上諸国の共同利益を維持するために尽力していくことを期待する」と述べました。

　会議期間に開かれた「世界経済と発展フォーラム」で李肇星主任は、「途上国は団結を強め、世界の平和と安定を共に維持し、有利な国際金融・貿易環境を作り出すと同時に、国際的な発展協力をめぐる協議事項を進め、気候変動や食料安全などの世界的な課題に共に取り組んでいく必要がある」との考えを示しました。

　ジュネーブに本部を置くサウス・センターは発展途上国の政府間国際機構であり、発展問題の研究強化や国際舞台において途上国に政策や知識によるサポートを提供することを目的としています。現在、サウス・センターの加盟国は52カ国に達しています。（hj、中原）　国際・交流へ