第4回世界政策会議に出席中の傳イン外務次官は10日ウィーンで、「中国は国際社会において、欧州の危機克服を積極的に支援する一員だ。これと同時に、欧州にも中国と互恵協力を拡大し、とりわけ、中国など途上国からの投資を受け入れる環境作りをするよう期待する」と語りました。

　傳次官は席上、「欧州連合（EU）は世界最大の経済体で、堅実な実体経済を有している。そのような欧州がいま必要としているのは救済者ではなく、相互に利益を分かち合える世界のパートナーなのだ。EUの危機克服は世界各国のみならず、中国とも密接にかかわっている。中国は欧州経済とユーロを信じており、欧州には問題解決の知恵と能力があると信じている」と語りました。

　さらに、「金融分野での協力のほか、中国は積極的に輸入を拡大し、対欧州投資のルート強化を積極的に検討している。これらの動きは、欧州の雇用創出及び経済成長の回復に重要かつ着実な協力を提供することができる」と話しました。（Yan、小野）　国際・交流へ