欧州理事会のファンロンパイ議長は7日、欧州の「政治」と「経済」を統合すると言う理念を打ち出しました。
イギリスを訪問中のファンロンパイ議長は、7日ロンドン経済学院で「ユーロ圏未来のために危機から学ぶ」と題した講演を行いました。ファンロンパイ議長は「EU・欧州連合の現職の指導者は、60年前に先輩たちが打ち出した欧州一体化という理想を破ることはない。『政治統合』は実務的な考えで、これは27の加盟国が共通の機構を通じて外交や安全保障、経済、環境、移民などの問題に対応することができる。この政治統合がなければ欧州の一体化の前進は難しい」と強調しました。
「経済統合」について、ファンロンパイ議長は「EUで実行されている『マーストリヒト条約』は、事実上の『経済統合』だ。これは、加盟国が多額の税収や予算権をEUに渡すという意味ではない。予算はやはり各国が自ら決めるものだ。このほか税率も統一する必要がない」と述べました。
さらに、EUは債務危機を乗越える自信があると示した上で、「EUはユーロと単一市場があったからこそ、4年前の経済危機に対応することができた。今やユーロは世界の備蓄通貨になっている。しかし、債務危機が構造的な問題をあらわにしたことも事実だ」と指摘しました。(朱丹陽 高橋)国際・交流へ
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