国連食糧農業機関(FAO)は28日、報告書を発表し、「現在、全世界の土地と水資源はあまねく退化している。25%の土地はすでに高度の退化状態にある。これは、食糧生産に影響を及ぼし、世界の食糧安全に課題をもたらしている」としています。
報告書によりますと、これまでの50年で世界の食糧生産は著しく増加しましたが、多くの土地では食糧の生産量を高めるための措置によって土地や水資源の退化が引き起こされています。現在、地球の4分の1の土地は高度の退化状態であると見られ、さらに8%の土地は中度の退化状態にあります。すべての大陸でいずれも土地の退化現象が存在しており、中でも米州の西海岸、南欧州全体と北アフリカの地中海沿岸地区、サヘル地帯全体、アフリカの角、及びアジア全体などが非常に発生率の高い地区となっているということです。
また報告書は、「人口の増加と消費レベルの向上によって、世界の食糧生産量は2050年までに現在より70%増産しなければ、人類の需要を満たすことができない」と指摘し、食料の増産を保障するためには農業用水の効率を高め、耕作方法を革新し、農業への投資を増やす必要があると強調しています。(玉華、中原)国際・交流へ
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