アメリカ下院のジョン・べナー議長は25日、議会で対中為替制裁法案の可決に反対する立場を改めて明らかにし、「これは非常に危ない政策だ」と指摘しました。
ジョン・べナー議長はこの日の記者会見で、「人民元の為替問題では、オバマ大統領が指導的な役割を果たし、アメリカの立場を決めるべきだ」と述べました。
下院予算委員会のケンプ委員長はこの委員会がこの日に行った米中経済関係についての聴取会で、「一部の議員は人民元為替問題に注目しすぎている。これはアメリカのその他の対中貿易問題を無視することとなるだろう」と述べました。
この聴取会で、米財務省のブレイナード次官は、「人民元の切り上げはアメリカの貿易赤字問題を解決することはできない。この制裁法案の実施だけで対中貿易赤字はなくせない。そして、この法案の一部の条項はアメリカの確かな国際的義務であるかどうかが懸念される」と述べました・。
また、この日、アメリカのポルソン前財務長官はワシントンのジョンズ・ホプキンス大学で講演し、「立法の形によって、人民元為替問題を解決することは貿易戦になるだろうし、アメリカ国民の利益を損なう可能性がある。したがってこれは適切な措置ではない」と述べました。(董燕華)国際・交流へ
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