アメリカ財政省は15日、為替レート政策報告の公表を延期すると発表しました。これに対して、多くのアメリカのメディアは、アメリカ政府は中国との対抗を避けるため、為替レート問題でいろいろな角度から中国との交渉を求めているとしています。

　ロイター通信によりますと、中米の為替レートにおける対峙は貿易戦を引き起こす可能性があり、アメリカが経済低迷の状態から抜け出す時間も長くなるため、アメリカはいろいろなルートを通じてこの問題の解決策を求めています。

　AP通信は評論を通じて、為替レート政策報告を11月のアメリカ中間選挙の後に発表するのは、政治的な理由があると示唆しました。

　アメリカのウェブサイト、マーケットウォッチは、「中米間の貿易赤字にはいろいろな原因がある。人民元と米ドルの為替レートだけを取り上げて、口実をつけてはならない」と指摘しました。（翻訳：任春生）