投資者の世界経済に対する悲観的な見方を受け、国際原油価格は9月30日、再び大幅に値下がりしました。ニューヨーク原油価格は第3四半期に17%落下し、2008年の第4四半期以来過去最大の値下がりとなりました。
この日、アメリカの商務省が公表したデータによりますと、アメリカの8月の消費者支出は先月比0.2%増加しましたが、消費者の収入は0.1%下がり、2009年10月以来初めて減少しました。一方、ユーロ圏各国では金融安定化法案が相次いで可決されるなどして改革を図っていますが、投資者は「ギリシャの債務危機は依然として深刻な状況にあり、ユーロはまだ巨大なリスクを抱えている」と考え、慎重な姿勢をとっているとしています。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所は、「ユーロ圏の債務危機の影響を受けたことから、このところ原油市場の変動が激しくなっている」と説明しています。また、EUが今の段階で実施している政策はその場しのぎのものであり、根本的な問題の解決にならず、市場の回復を図るのは困難であり、原油市場はこの先、長期間において値下がりの恐れがあるとの見方を示しています。(劉叡、中原)
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