初の中国ユーラシア博覧会が1日、新疆ウイグル自治区で開幕しました。中国の李克強副首相は昨日開幕式に出席し、その後のオープニングフォーラムで基調演説を行いました。この中で、李副首相は「アジアとヨーロッパの各国と各地域間の実務的な協力の推進は、互いのニーズに応え、世界の発展の流れにも合うものである」と強調しました。
今回中国ユーラシア博覧会のオープニングを飾ったのは、中国ユーラシア経済発展協力フォーラムです。このフォーラムは「協力共栄と持続可能な発展」をメインテーマとし、多くの国家指導者や政府要人が出席しました。
李克強副首相はこのフォーラムで基調演説を行い、「新疆は、新ユーラシアランドブリッジにおいて中枢的な役割を果たしている。新疆の開放を進めるため、中国政府は多くの措置を講じている。われわれの目標は、新疆を西側向けの拠点にして、対外開放の重要な窓口と基地を築き上げていくことである。また、中国ユーラシア博覧会と言うプラットフォームを利用してこそ、中央アジア、南アジア、西アジアとヨーロッパ各国との貿易などにおける交流と協力は、必ずより大きな進展を遂げるだろう」と、新疆及びフォーラムの重要性を強調しました。
今後の協力強化について、李副首相は「アジアとヨーロッパ各国の貿易と投資協力における潜在力が大きい。関係各国は市場開放をさらに促進するとともに、政策の透明度の向上、法的保障の改善、技術基準の一本化、通関条件の最適化を図り、より安定的、透明性のある市場環境を整えることに尽力していくべきだ。また保護貿易主義に反対し、貿易と投資の自由化、利便化を促進し、隣国との協力の新しいモデルを探り、地域間の協力メカニズムを完備させ、地域経済の一体化を確保していかなければならない」と話しました。
一方、このフォーラムに出席したパキスタンのアースィフ・アリー・ザルダーリー大統領はその席上、「今回の博覧会は、国家間だけでなく、アジアとヨーロッパの間に意思疎通の橋をかけている。これはタイミングがよく非常に重要である。アジアとヨーロッパ諸国の協力はより肝心な時期に入った。博覧会の発足は中国と各国の互恵協力の成果をもたらし、中国と他の国と関係発展の指導的原則を表している」と今回の博覧会を高く評価しました。
初の中国ユーラシア博覧会はウルムチ対外経済貿易商談会の延長線上にあるもので、貨物貿易、投資協力、文化交流、、フォーラムなどを網羅した総合的なイベントです。主催者である新疆ウイグル自治区共産党委員会の張春賢書記は開幕式で「初の中国ユーラシア博覧会の開催は、ユーラシア大陸で橋渡しの役割を果たしていくだろう。新疆は周辺諸国と地域とともに、経済のグローバル化と地域経済の一体化がもたらすチャンスを分かち合い、当地域の繁栄と安定をさらに推進していきたい」と語りました。(ミン・イヒョウ)
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