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 中国、コソボ情勢悪化の回避を呼びかけ

2011-08-31 11:23:14     cri    

 国連は、30日、コソボ問題に関する会議を開き、国連に常駐する中国の李保東代表は、「情勢がエスカレートしないよう、対話と交渉を通じて、食い違いを解決してほしい」と、関連各側に呼びかけました。

 李保東代表は「コソボ問題は、バルカン地域及びヨーロッパ全域の平和と安定に関わっている。セルビアの主権と領土保全は尊重されるべきだと、中国は主張する」とした上で、コソボ問題の解決について「最近、セルビアとコソボが行っている対話が前向きに進んでいることを、中国は嬉しく思う。これからも、双方が対話を続け、共に受け入れられる解決案が早期に見出されるよう、中国は働きかけていきたい」と述べました。

 さらに、「関連の地域機構が、コソボ問題の適切な解決にむけて、引き続き積極的かつ建設的な役割を果たしていくよう、中国は期待している。また、中国は、コソボで起きている人体臓器密輸事件にも注視しており、この件に関する、国連の調査を支持する」と強調しました。

 コソボはセルビアの一つの州で、紛争が終わった1999年6月以降、国連の暫定統治機構である国際連合コソボ暫定行政ミッションが置かれ、NATO主体の国際部隊が駐留していました。2008年2月、コソボが一方的に独立を宣言しましたが、セルビアは領有権を主張し続けています。(朱丹陽 高橋)

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