中国と南スーダン共和国は9日に、国交樹立に関する共同コミュニケに調印し、駐南スーダン共和国中国大使館も業務を正式に開始しました。

　スーダン南北内戦を終結させるための『包括和平合意』と年初の南部独立を問う選挙の結果を踏まえ、南部スーダンはこの日、スーダンから正式に分離を宣言し「南スーダン共和国」が成立しました。

　中国の胡錦涛国家主席の特使を務める、姜偉新住宅都市農村建設相はこの日、独立式典に出席し「中国は平和共存の5つの原則を踏まえ、南スーダン共和国と長期的かつ健全で安定した友好関係を結びたい」とする胡主席の祝電をキール大統領に手渡しました。また姜偉新住宅都市農村建設相は、アジア諸国の代表として挨拶し「キール大統領とスーダン人民解放運動(SPLM)の指導の下で、国家建設と発展がより良い成果をあげ、南スーダンとスーダン両国が良い隣国、良いパートナー、よい仲間という関係を永遠に保つことを心から望んでいる」と述べました。

　キール大統領は胡主席の祝電と特使の派遣に感謝の意を表した上で、「南スーダンは中国との関係を重視しており、中国からの支援に感謝する。また、中国と共に努力し、両国関係の発展を推進していきたい」との考えを示しました。（万、吉野）