全国人民代表大会常務委員会の路甬祥副委員長は29日、「これまで発生した食品安全事件から見れば、食品の素材や第一加工段階の汚染問題が依然として深刻である」と述べました。
路甬祥副委員長はこの日、全人代常務委員会会議で報告を行なった際、「いま、中国では食品安全総合協調メカニズムが一応確立されているほか、違法行為に対する一連の取締りが行われている。また、リスクへの監視や測定と警戒能力も強まっている。しかし、一部の食品生企業は法的意識が薄く、食品安全事件を多く起こしている」と指摘しました。
路甬祥副委員長は、また「一部の生産企業は農薬、動物用医薬品、ホルモンと飼料添加剤を乱用し、ひいては禁令に違反してこれらを使用し、食品の素材などを汚染している。また、一部企業では、確かな規定や制度が実行されず、衛生環境が非常に悪いため、食品の品質が保障できないでいる。したがって食品の素材への監督と管理が不届き状態になり、これが深刻な問題となっている。現在、食品の安全性に対しては多くの部門が段階に分けて監督と管理を行っている。しかし,その過程でははっきりした分担がなく、監督と管理が不健全になっている。このほか、関連の法規が完備していないことや、全般的な検査測定能力が弱いこと、それに生産経営者に対する教育が不足であることなども食品安全問題をもたらす原因となっている」と指摘しました。(翻訳:玉華)
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