創刊号表紙
神戸在住の中国人作家で同誌主筆の毛丹青氏や編集長の蘇静氏ら関係者をはじめ、各界の名士約100人が出席し、雑誌誕生の背景及び異文化理解の視点と意義について、熱く語りました。
中国本土で「日本」を専門テーマにした唯一のメディアブランドでもあるこの雑誌。大学時代、村上春樹の小説と出会ったことから日本文化に深くはまり込んだ編集長の蘇静氏(1981年生まれ)を始め、作り手のほぼ全員が"80后"(1980年代以降生まれ)世代です。
蘇静編集長
モットーは「it is JAPAN」。発行元は、ベストセラーを数多く送り出した中国の民間出版社「磨鉄図書」傘下の「文治Lab」。資金調達からコンテンツの企画、紙面の構成まですべて独立して運営し、「中国人の若者が独自に企画し、中国人の目線に立って、中国人のために作った『日本』を記録する雑誌」として注目されています。
創刊号は、ポップアート作家の奈良美智とマシン・ライフというキーワードを中心に構成されており、今後は、日本の文化、アート、観光、クリエイティブ情報を掘り下げて報道し、記録することを目指しています。
発表会では、日本側のゲストとして日本大使館の山田重夫文化公使、国際交流基金北京日本文化センターの杉田松太郎所長らが招かれました。杉田氏は「中日の交流が新たな段階に入ったことを意味する」と『知日』創刊の意義を語ってくれました。
会場の様子
また、来場した日本文化の研究者は「これまでにない視点で日本を紹介しており、目新しい印象を持った。今後も継続的に注目していきたい」と感想を言っていました。
隔月刊で、年6冊の出版を目指し、定価は35元。全国の書店のほか、オンラインでも販売されるということです。(王小燕、大野清司)
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