チベット自治区共産党委員会の張慶黎書記はこのほど、チベットの墨脱（メトク）県にある自動車道路が2012年に完成することを明らかにしました。これにより、中国の全ての県に自動車道路が開通することとなります。

　墨脱県はチベットの林芝（ニンティ）地区にあり、これまで、中国で唯一道路が開通していない県であり、「高原の孤島」だとされていました。1970年代と90年代に、中国政府が2度にわたって墨脱で道路敷設に取り組みましたが、自然災害や気候環境などの原因で、季節によって部分的にしか通行できない上、毎年通行可能な期間が極めて短いものとなっていました。

　2009年、国は9億5000万元を投入して改めて墨脱で道路敷設を再開し、2010年12月15日、道路敷設プロジェクトの核心部である「ガロンラ山」トンネルが貫通させました。（翻訳：ヒガシ）

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