アメリカの中東和平問題担当のミッチェル特使は、17日ヨルダン川西岸の都市ラマラで、「アメリカは、中東和平実現のために引き続き努力していく」と語りました。

　ミッチェル特使はこの日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と3時間に及ぶ会談を行いました。その後の記者会見で、ミッチェル特使は、「積極的かつ成果ある会談を行った。双方は、パレスチナとイスラエルが直接会談を再開し、中東地域の全面的な和平を実現するため、引き続き解決策をさぐっていきたい」と語りました。

　また、ミッチェル特使は、「和平の実現には、パレスチナとイスラエルが協議に基づいて平和的に共存する国を作らなければならないと同時に、イスラエルとアラビア諸国との国交正常化がなければならない」と語りました。

　パレスチナとイスラエルが今年5月から、アメリカの斡旋で、4ヶ月間にわたり間接的な会談を行ってきました。アメリカは、9月前に間接会談から直接会談にかわると希望しています。しかし、パレスチナは、間接会談で重要な問題に関して進展を遂げなければ、直接会談に参加することがないと何回も明らかにしています。（翻訳：イツゴウ）