「民間交流の拡大、両岸の協力強化、共同発展の促進」をテーマとする第2回海峡フォーラムは19日の夜、アモイで開幕しました。1週間にわたって開かれる今回のフォーラムには、台湾各界から1万人余りが参加しています。
今回のフォーラムは盛りだくさんの内容が組み込まれています。開幕式のほか、若者や女性に関するフォーラム、航空輸送に関する会議など20ものイベントが予定されています。これについて、全国政治協商会議の賈慶林議長は次のように述べました。「今回のフォーラムは、海峡両岸の62の機関や民間団体の共催によるもので、参加者は1万人を超えている。これだけたくさんの海峡両岸の同胞が一堂に会し、同胞愛、故郷愛を語り、交流を一層促したいという切実な思いを伝えている。これは、海峡両岸の平和的な発展を物語っていると言えるだろう。」
賈慶林議長はまた、「海峡両岸は長い間交流を絶たれていたが、各分野における協力が今日のように盛んに行われるようになるまで民間の力が大きな役割を果たした。このような交流を通じて、我々は海峡両岸の友好がもたらす利益、そして台湾の独立がもたらす弊害を改めて認識するようになった」と話しました。
これに対して、中国国民党の黄敏恵副議長は賛成の意を表明し、「現在、海峡両岸の間にまだ一部の誤解はあるものの、民間交流と交渉を通じて、相互理解と信頼関係が強められ、ウィンウィン関係が確立されつつある。徐々に確立された信頼が対立の時期の終わりを告げた。いまの交流はウィンウィン関係に基づき、共通点を見出し相違点を認めるようになってきた。我々はこの歴史を自分の目で確認してきた。これは人民の力が作った歴史だ」と話しました。
いま、海峡両岸が平等に協商することや協力を強化すること、平和的な発展を促進することなどが、台湾の人々の考えの主流になっており、海峡両岸の共通した認識にもなっています。これを実現するため、賈慶林議長は民間機構の働きに期待を寄せました。
「海峡両岸の民間団体が交流を促進し、積極的な役割を果たすよう期待している。新しい交流分野を切り開くことやチャンスを作ること、新しい形式を模索することなどを通じて、交流を一層盛り上げていきたい。」
賈慶林議長はまた、「台湾同胞の多くはまだ一度も大陸に来たことがないが、我々はより沢山の人が大陸に来て経済の発展を自分の目で見、肌で感じてほしい。また、大陸からより多くの人が台湾へ観光に行く。中でも台湾の中部や南部地域の人々と交流し、彼らの声を聞くことを期待している」と述べました。
マスコミの報道によりますと、海峡両岸をつなぐ定期便の料金は今年10%から15%下げられるということです。また、今年の大陸から台湾への観光客は100万人の大台を突破し、両岸を行き来する観光客の総数は延べ600万人を超えると予想されています。
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