第4回海峡両岸経済貿易文化フォーラムが20日上海で開幕しました。海峡両岸から政界や企業界および学者らが300人あまりが出席しました。
開幕式で挨拶に立った中国の賈慶林議長は「両岸関係の発展を促すこの絶好の歴史的チャンスを逃さず、両岸の経済交流と協力を全面的に拡大していく」と述べた上で、経済状況が悪化している台湾を大陸が支援する姿勢を示しました。
そこで、今日のこの時間は上海で開かれいている海峡両岸経済貿易文化フォーラムの様子について、記者のリポートをお伝えします。
二日間のこのフォーラムのテーマは、「海峡両岸の経済交流と協力の拡大」ということです。議題は金融やサービス業の協力、投資および両岸経済交流の制度化などです。開幕式で、全国政治協商会議の賈慶林議長は、「フォーラムの開催は新しい情勢の下での両岸関係の経済交流と協力を促す上で大きな役割を果たしている」と述べ、また、「今まで開かれた3回のフォーラムに比べて、今回のはもっと具体性があり、またその討議も実務的になる。達成する共通認識は今後の政策制定の参考にもなる。今回のフォーラムの開催は両岸の経済や文化の交流と協力を推進する上で、積極的な役割を果たすだろう」と語りました。
今年3月に、台湾情勢が大きく変わりました。台湾独立勢力の分裂活動が大きな打撃を受けました。両岸関係は歴史的な転機を迎えました。このほど、海峡両岸関係協会の代表団がはじめて台湾を訪問し、航空輸送や海上輸送、郵便協力、食品安全分野に関する四つ議定書に署名し、大きな成果を遂げました。長い間に期待されていたいわゆる「三通」を実現させました。両岸同胞に確かな利益をもたらし、両岸関係の新しい1ページを切り開きました。
また、このフォーラムに出席した中国国民党の呉伯雄主席は「今両岸関係が正しい方向へと向かっている」と述べました。
席上、呉主席は、「困難はたくさんあるが、われわれの方向は絶対正しいもので、両岸関係は今、平和の道を歩んでいる。その影響は奥深いものであった。世界各国も海峡両岸関係の安定を望んでいるだろう」と述べました。
一方、呉主席は両岸の経済協力はいろいろなチャレンジに直面しているとの認識を示すと共に、「世界経済が激しく変動している情勢の下で、今回のフォーラムは今の金融危機に対応し、今後の協力のパターンを見いだせるよう」期待しています。
これに対して、賈慶林議長は「大陸は経済の難局に陥っている台湾を支援する」との考えを表明し「双方が積極的に協力しあい、共同で国際金融危機に対応していくべきだ。もし世界経済の悪化が続き、台湾が経済援助を求めるなら、大陸は最善を尽くして協力すると約束する。また、双方は積極的に話し合いを進め、両岸の金融業の協力を促すべきだ。そして、両岸経済関係正常化の条件作りに努めるべきです。さらに、経済協力体制の早期創設を目指して、前向きに話し合うべきだ」との見解を示しました。
賈慶林議長は、また、「アメリカのサブプライムローンに端を発した国際金融危機は、世界各国と地域の経済発展と人々の暮らしに深刻な影響を与えている。両岸経済も大きなダメージを受けている。この重要な時に、共同で国際金融危機に対応し、経済の安定や民生の改善に努めていこう」と述べました。
さらに、賈慶林議長は、金融業の協力の推進や経済協力メカニズムの創設、経済関係の正常化などについて、五つの提案をしました。
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