バローゾ欧州委員会委員長は記者会見で、「債務危機を解決するには抜本的な対策が必要である」とし、ギリシャの債務危機から教訓を汲み取り、内部の財政管理を強化し、EU(欧州連盟)が定めた赤字と公共債務の限界を超えないよう加盟国に呼びかけました。
この改革案には、1、加盟国に対する財政管理を強化し、「安定成長協定(SGP)」を守りながら、協定に違反した加盟国を処罰すること。2、加盟国同士のマクロ経済政策の連動性を強化すること。これはEUが加盟国の予算案と改革案の制定に介入し、これに調整を加えることです。3、EUが加盟国の財政状況を定期的に調査すること。4、臨時的な援助体制を持久的な援助体制に変え、「欧州通貨基金(EMF)」を設けることなどが含まれています。
欧州委員会は同日、「安定成長協定」に定められた財政赤字の限界を超えたキプロス、デンマーク、フィンランドとブルガリアの4ヶ国に警告を発しました。この4ヶ国の財政赤字はいずれも国内総生産の3%という限界を大幅に上回ったため、欧州委員会は財政管理に力を入れるようこれらの国に呼びかけました。(翻訳:KH)
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