貿易赤字の拡大に直面しているアメリカのオバマ大統領がこのほど、「人民元為替レートを調整することは必要だ」と語った後、人民元の切り上げ問題がメディアの注目を集めています。
『経済参考報』は中国社会科学院世界経済・政治研究所国際禁輸研究室の張明副室長の話を引用し、「アメリカの輸出と比べると、中国の輸出は著しく回復している。2010年2月、中国の輸出額は昨年同期と比べ、45.7%伸びた。不況に落ち込んだ世界経済の中で、中国経済が自力で一国だけ回復している。そのため、人民元の切り上げが他国の世論となっている」と報道しました。
『財経国家週刊』は「人民元の切り上げ問題は、中国経済が急速に成長しており、人民元はすでに世界経済に影響を与えられることを示している。しかし、人民元の通貨レートはアメリカの貿易赤字をもたらす諸要因なかのひとつで、人民元通貨レートの調整で中米間貿易の不均衡を根本的に解決することはできない」としている。
『上海証券報』は経済学者ロバート・マンデル氏の話を引用し、「人民元を大幅に切り上げると、中米両国はいずれも深刻な影響を受けるはずだ。通貨の切り上げを通じて貿易の不均衡を解決するのは大きな間違いだ」と示しました。(万、畠澤)
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