北京で「中国発展ハイレベル・フォーラム」に出席している国際組織の代表とエコノミストは、人民元レートを切り上げることでは貿易不均衡の問題を解決できないとの見解を示しています。
OECD・経済協力開発機構のグリア事務総長は、「為替レートの変動は短期的に貿易に影響するが、根本から貿易不均衡の問題を解決できない」との見解を示しています。
また、ノーベル経済学賞受賞者であるコロンビア大学のスティグリッツ教授は、「米国会議員が中国と米国の貿易不均衡を人民元のレートのせいにするのは、中国の貿易黒字ばかりに着目するためで、中国が米国から大量のサービスを輸入していることを見落としている。人民元のレートが切り上げられたとしても、今の貿易の問題は解決されない」と見ています。
さらに、国際経済学会会長であるスタンフォード大学の青木昌彦教授は、「世界経済にとって、人民元レートは安定している方が有益だ」との見解を示しています。(訳:恂)
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