中国の陳徳銘商務相は北京で21日、「一国の通貨を切り上げたとしても、貿易調節としての役割には限りがある」との考えを示しました。
これは2010年「中国発展ハイレベルフォーラム」で述べられたものです。陳徳銘商務相は「2005年から2008年にかけて、人民元の為替レートは20%以上値上がりしたが、貿易黒字はむしろ上昇した。2009年、人民元の為替レートはおおむね安定していたが、貿易黒字は34.2%と大幅に減少した。今年1月から2月、為替レートは安定しているものの、黒字はまた50%下がった」と人民元レートのここ数年の状況を説明しました。その上で、「3月は赤字に転じる可能性がある」と自らの見解を示しました。
さらに、「現在、世界経済には不確定要素が依然として多く、中国経済も回復の基盤が弱い状態だ」と指摘し、「人民元の切り上げはお互いにとっても利益にならず、理性的な選択ではない」との考えを示しました。(翻訳:ooeiei)
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