アメリカの経済評論家であるユーロ・パシフィック・キャピタルのピーター・シフ社長はこのほど、人民元為替レートについて「アメリカ政府は米中関係の重要性を十分認識して、合理的で実現可能な計画を立て、中国との摩擦を避けるために最大の努力を尽くすべくだ」との考えを示しました。
ノーベル賞経済部門の受賞者ポール・クルーグマン氏がこのほど、『ニューヨークタイムズ』に発表した文章で「米政府は人民元値上げ問題で強硬な手段取るべきだ」と主張したことについて、シフ氏は「米中関係が為替レート問題で微妙になっている現在、クルーグマン氏の主張は火に油を注ぐようなものだ」と批判しました。
シフ氏は「クルーグマン氏の説は実情とかなりかけ離れている。FRB・連邦準備(制度)理事会が米国債を購入すれば、同じ数の米ドルを発効することになる。これは米ドル為替レートの急落や、消費品価格の上昇、利子の値上り、および消費者の生活レベルの低下など、深刻な結果を招く」と指摘しました。その上で、「このような壊滅的な結果を避けるため、アメリカ政府は中国と摩擦を生じないよう最大の努力を尽くすべきだ」と呼びかけました。(翻訳:ヒガシ)
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