10月1日から、建国60周年の記念日、そして中国の伝統的な行事「中秋節」が相次いでいました。8日間の大型連休の間、帰省や旅行へ出かける人も多かったのですが、出かけずに地元で催し物を楽しんだ人もかなりいたようです。
音楽舞踊劇『復興の道』は9月下旬から人民大会堂で13回の公演が行われました。新中国成立60周年を祝うために作られたこの作品は、2時間半をかけて、1840年のアヘン戦争から2009年までの169年の間に、中華民族が屈辱を背負い、紆余曲折を経て、繁栄の道へと歩んできた姿を描いています。劇には3200人あまりが出演しており、33のシーンは音楽、舞踊、朗読などで表現しているということです。
8歳の息子を連れて劇を見たゴンさんは、「感激しました。内容が盛り沢山ですね。歴史上の大きな出来事は全部含まれていました。しかも単なる年代順ではなく、内容に関連しているものは時代に関わらず一緒に盛り込まれています。歴史と事実を改めて振り返ることができて、中国人としての責任感も沸いてきました」と話しています。
大型連休期間中、北京の様々なステージでは、演劇や漫才、ミュージカル、バレー、戯曲、雑技、人形劇など盛り沢山の催し物が繰り広げられました。中でも、有名な映画監督のチャン・イーモーが演出し、鳥の巣で上演されたイタリアの作曲家プッチーニのオペラ「トゥーランドット」は、一際注目されていました。また、図書館などの文化施設では、展覧会や講演会などの活動も行われました。
一方、各地方でも同じように文化活動がありました。東南部沿海地域にある浙江省では、文化芸術祭が開催され、20のプロジェクトと30に上る作品が次から次へと披露されました。中には、地方劇や京劇の名作、江南地域の美しい風景を描いた歌と踊りのステージもありました。そのほか、美術展や大学生の芸術祭、無形文化遺産の展示会なども催されました。
浙江省に駐在する中国国際放送局の王権記者のリポートです。
「芸術祭の期間中、映画1万回、そして1000回のイベントが農村地域で上演されました。また、町では、各広場で国を祝福すると題されたステージが設けられ、国産映画の優秀作品も上映されました」
北の町、大連は市民が参加する合唱コンクールで賑わいました。活動に参加する人、そして見る人の1人1人の顔には、喜びの笑顔が溢れていました。(閣)
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