ウルムチ7・5事件発生後、「一部の人が言うように、新疆の民族間には、本当に根深い矛盾が存在しているのか」、「人々の生活はどうなっているか」といった問題に、人々は関心を寄せています。今回、中国国際放送局の記者は、新疆で、少数民族のお年寄り数人に、取材を行いました。いずれの方も、自らの体験に基づいて、新疆の民族団結について語りました。
今年81歳のウイグル族のお年寄り、ハミット・アハメトさんは、ウルムチの住民です。『7・5事件』の夜、ハミット・アハメトさんは、さまざまな民族の人、あわせて数十人を助けました。当時の事を思い出しながら、次のように語っています。
「助けた人のうち、傷を負っている人がいたので、薬をつけてあげた。散歩の途中に騒乱に巻き込まれた入院患者を、私の家に避難させた。その中には、漢族もいれば、ウイグル族など少数民族もいた。子供、女性を含めた、あわせて18人を、私の家に泊めた」
今年71歳になるウイグル族のお年寄り、ルコアさんは、中国第1世代のトルコ語放送のアナウンサでした。彼女は、新疆生まれで、17歳のとき、新疆から北京に移り住み、北京で結婚、子供を生みました。昨年、ルコアさんの家に二人のお孫さんが生まれました。北京での生活について、ルコアさんは「私は北京で53年暮らした。つまり、漢族の中で53年間生活していた。軽蔑されたことはまったくなく、人々は互いに尊重し、姉妹のように付き合っている。われわれムスリムには、ゴルバン祭とバイラム祭がある。漢族にはこのような習慣はないものの、漢族の友人たちは、祭の日になると、うちへ遊びに来てくれて、一緒に楽しく過ごした」と話しました。
ルコアさんは北京での生活に満足していますが、暇さえあれば、家族を連れて新疆に帰ります。7月4日、彼女は娘と休暇をとって一緒に新疆に戻りました。思いがけないことに、その翌日、『7・5事件』が発生しました。ルコアさんは事件に対して、非常に憤り、「非常に驚いているし、理解しがたい。漢族とウイグル族には、こんなに大きなわだかまりがあるのか。北京で53年生活していたが、そのようなことは一度も感じなかった。そうでなければ、北京に、これほど長く住むことはなかっただろう。漢族の人々が、私たちウイグル族を尊重していることは、自らの経験から、よく分かっている。『7・5事件』の犯罪者を心から憎んでいる」と語りました。
定年退職したホイ族の幹部、郭志強さんは、かつて新疆ウイグル自治区文化庁や新疆教育部門で長く仕事をした経験があり、また、ウイグル語を流暢に話すことができます。郭さんは、少数民族と漢族の関係について、自分には十分に発言権があると言います。
「国家は少数民族に対し、多くの優遇策を取っており、各少数民族を平等に扱っている。全国人口の大多数を占めている漢族は、55の少数民族の発展のために、手を差し伸べてきた。漢族とウイグル族は、ともに偉大な民族であり、勇敢かつ、勤勉で、しかも、平和を愛する民族だ」と語りました。
(翻訳:トウエンカ)
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