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金融危機、世界エイズ予防に新たなチャレンジ

2009-07-20 16:00:16     cri    























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 国際エイズ学会(International AIDS Society、IAS)が主催する「第5回国際HIV病原・治療・予防会議が19日、南アフリカのケープタウンで開催されました。会議は、最新のエイズ治療の研究成果および貧困国での治療、予防などについて討議します。国際金融危機の影響により、先進国はエイズ治療、予防への資金投入を相次いで減らし、今後のエイズ予防にマイナスの影響を及ぼすだろうと見られています。時事解説、今日はこれについてお伝えします。

 世界各国のエイズ研究者、医療機構の代表ら5000人余りが会議に出席しました。国際エイズ学会のジュリオ・モンタナー会長は開幕式で、「エイズとの闘いは大事なときに来ている。現在貧困国の400万近いエイズ患者がお金の問題で治療を受けることができない。また600万のエイズ感染者はいかなる検査も受けておらず、他人に感染させる可能性がある」と述べました。

 国際エイズ学会の統計によりますと、金融危機の影響により、多くの国々がエイズ予防への投入を減らしたり取りやめたということです。国境なき医師団は会議に先立ち声明を発表し、「エイズ予防への投入を減らすことは大変な結果をもたらす」と警告しています。声明は、「資金の問題で、効果的なエイズの治療法である抗レトロウイルス療法が多くの国でできない。すでにこの治療が行われてるウガンダ、コンゴ、ジンバブエ、ギニア、南アフリカ、マラウイなどアフリカの6カ国でも、最近新しい患者を受け入れられなくなり、一部の国では薬の提供がストップした」としています。

 先月、国連はある報告で、金融危機を口実に、エイズ予防への投入を減らさないよう各国政府に呼びかけました。報告は、「現在、世界のエイズ予防への投入は極めて不足しており、HIV感染者5人のうち、2人しか治療を受けていない。このままにすれば、新たな感染者が増え、今後エイズ治療に必要な資金もますます増えるだろう」としています。

 世界エイズ・結核・マラリア対策基金は2002年の成立以来、140カ国に1560億のエイズ予防資金を提供しました。現在、エイズ予防に投入される資金の四分の一を占めています。国境なき医師団のフィリップス報道官は、「金融危機の影響により、今年少なくとも30億から40億ドルの寄付金がまだ届いていない」と語りました。

 フィリプス報道官はさらに、「アメリカのブッシュ前大統領による『大統領エイズ救済緊急計画』はすでに3年間の期限を終えた。オバマ大統領は毎年10億ドルの資金を拠出すると約束したが、まだ果たされていない」と述べました。

 国際エイズ学会は、貧困国へのエイズ予防に関する支援を増やすよう国際社会に呼びかけると同時に、エイズ予防を重視し、各国が自身のエイズ予防能力や政府の投入を高めることを希望しています。

 アフリカ南部はエイズ発症率の最も高い地域で、世界3300万人のHIV感染者のうち、三分の二がここに暮らし、またエイズで死亡した人の四分の三を占めています。今回の会議の主催国、南アフリカは世界エイズ患者、感染者が最も多い国です。全国4600万人の人口のうち、520万人がHIV感染者です。南アフリカの民間のエイズ予防機構の責任者クバディア会長は、「エイズとの戦いは、南アフリカにとって大きな意義があり、南アフリカの政治、社会、経済生活にも大きな影響がある」と述べた上で、エイズ予防、治療への投入を拡大し、医療衛生システムを完備させ、アフリカ大陸のエイズ死亡者を減らすようアフリカ諸国に呼びかけました。

 (翻訳:ooeiei)

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