メキシコで発生したA型インフルエンザ(H1N1)の影響でメキシコに滞在していた中国人が6日、チャーター機で帰国しました。今、このチャーター便の乗客と乗組員119人は上海のあるホテルに隔離され、7日間にわたる医学観察を受けています。今日の中国リポートはこのことについてお伝えしましょう。
6日午後4時32分、霧のため遅れたチャーター機が上海浦東国際空港に到着しました。国境検疫部門の関係者が乗客の体温をチェックし、全員異常はないと言うことです。上海市政府の陳啓偉報道官はこのことについて次のように話しました。
「このチャーター便の乗客119人の中国人の中で、メキシコシティからの乗客は79人、ティフアナ市からの乗客は19人だ。この119人の乗客と乗組員は上海で7日間にわたる医学観察を受ける見込みだ」と述べました。
関係筋によりますと、今回のチャーター機の飛行任務を担当する南方航空会社は経験豊かな乗組員を派遣した上、医療用のマスク、体温計、消毒液など医療物資を配備しました。また、上海市政府が派遣した医師も同乗し、乗客の健康管理にあたりました。上海に到着後、乗客全員は健康申告カードを提出し、医療関係部門の身体検査を受けました。廃棄物も適切に消毒処分されました。
医学観察期間、乗客達は上海浦東国際空港近くのホテルで隔離され、1人ひと部屋ずつ、インターネットとほかの通信設備も整えられています。医療スタッフが朝7時と昼間の毎日2回乗客達の体温をチェックします。
政府がチャーター機を手配したことについて、メキシコに滞在していた中国人観光客は満足の意を表しました。メキシコシティからの妊婦・董暁萌さんは北京放送のインタビューにこう答えました。
「妊婦として飛行機に乗ることはちょっと不安でしたが、ネットで調べたところ、このチャーター便には医師や衛生当局の専門家も同乗することがわかったため、安心しました。私たちは本当に幸運だと思う」と述べました。
一方、メキシコ政府が派遣したチャーター機は5日、中国に到着し、上海、北京、広州、香港などから、合わせて103人のメキシコ人を乗せ、メキシコへ戻りました。
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