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WHO、豚インフルエンザの警戒レベルを引き上げ

2009-04-28 16:06:24     cri    




















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 WHO・世界保健機関の衛生環境問題担当の福田敬二事務次長補は27日ジュネーブで開かれた全世界向けの電話記者会見で、「WHOは豚インフルエンザの警戒レベルをフェーズ3から4へ引き上げることを決定した」と明らかにしました。「フェーズ4」とは、「このウイルスが大規模な感染拡大を招く危険性も大きいが、まだコントロールできる状態」を意味しています。

 国連の欧州本部で開かれた定例記者会見で、WHOは初めて、メキシコとアメリカで流行り出した豚インフルエンザにより、60人が死亡した情報を確認しました。その後、WHOは直ちに2005年に採択された『国際保健規則』に基づいて、緊急委員会を設立しました。25日、緊急委員会は第1回会議を開き、豚インフルエンザの人への感染について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたると判断し、「新型ウイルスによる人から人への感染がない」という「フェーズ3」の警戒レベルを発表しました。メキシコでは、患者の人数は数千人に上り、豚インフルエンザ、あるいはその疑いのある患者の死亡者数は149人に達しています。また、アメリカ、カナダ、スペインなど10カ国で、豚インフルエンザの疑いがある患者が発見されました。

 感染の急速な拡大に直面した後すぐ、WHOは28日に予定されていた救急委員会の第2回会議を27日の午後に繰り上げて開きました。各科の医学専門家は、豚インフルエンザの最新情勢を評価しました。専門家たちはメキシコとアメリカが提供したサンプルとデータに対する分析を行った結果、「豚インフルエンザのウイルスは明らかに、人から人への感染の特徴がある。また、ウイルスの変異性が強く、大規模な流行を招く可能性がある」としています。WHOの陳馮富珍(マーガレット・チャン)事務局長は即刻、警戒レベルをフェーズ3から4へ引き上げることを決めました。

 警戒レベルを引き上げたにもかかわらず、WHOは、目下の豚インフルエンザに対する認識がまだ足りないと認めています。これまで、ウイルスの源はまだ明らかになっていません。WHOのトンプソン報道官は27日、「現在、豚インフルエンザに関する情報が少なすぎるため、専門家たちは、感染された患者と死亡者に対する検査とテストを行う必要がある。正確な治療法を見出すまで、時間がかかるだろう」と述べました。また、福田敬二事務次長補は、「現在、各国は予防と感染拡大の抑制から着手し、事態に対する観測とコントロールの措置を強化し、感染の疑いがある患者に対し隔離して医学的観察を行うべきだ。感染の拡大につれて、冷静さを保つことが極めて重要だ。専門家たちは、「入国ルートの閉鎖と観光制限などがウイルスの伝染抑制に役立たないため、これらの措置は勧めない。人口の流動は感染拡大の要因の一つとなるため、世界のどの地域でも豚インフルエンザの大流行が発生する可能性がある」と語りました。

 なお、WHOは、「豚インフルエンザに対し、現在の抗ウイルス剤とワクチンが利く。現在、WHOは豚インフルエンザのワクチンの研究開発に取り組んでおり、半年後に完成する見込みだ」と明らかにしました。

 (翻訳:洋 チェック:金井)

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