WTO・世界貿易機関のラミー事務局長は、26日、「ここ数年、世界各国で貿易への制限措置を講じる傾向が強まってきている。これらの措置は国際貿易に悪影響を及ぼすだけでなく、世界各国が景気回復のために行った対策にもプラスにならないだろう」と述べました。

　これは、ラミー事務局長がWTOの加盟各国に配った「世界貿易保護主義情勢の最新報告」の中で述べたものです。

　ラミー事務局長は、また、「今の情勢で、貿易の発展を損なうような措置を避けることは大切だ。各国が景気刺激策を取ったり、政府支援計画を打ち出したりすることは、理解できるが、これらの措置が国際貿易にもたらす影響を考慮すべきだ」と指摘しました。（翻訳：任春生）