胡錦涛国家主席は17日、サウジアラビア、マリ、セネガル、タンザニア、モーリシャスの5カ国歴訪を終えて北京に戻りました。帰国の途上、随行した楊潔チ外相は記者のインタビューに答え、「今度の訪問は新しい情勢の下で、中国と発展途上国との関係を強化する重要な外交活動であり、大きな成果を収めた」と高く評価しました。
楊潔チ外相は胡錦涛国家主席の今回訪問について、「今、国際的な政治情勢にも経済情勢にも深刻な変化が起きている。国際金融危機の拡大によって、発展途上国が受ける影響は拡大しつつある。同時に、今年は中国・アフリカ協力フォーラム北京サミット実施の最終の年に当たり、今回の訪問は中東とアフリカ諸国との友好協力を進め、中国人民と発展途上国人民との友情を深めた成功した友好協力の旅だった」と強調しています。
また、楊外相「今回の訪問はハードスケジュールで、わずか7日間に50以上のイベントに出席し、多くの政府首脳と会談したほか、各界の人々とも接触した。訪問の成果は主に四つの面にある」と指摘しています。
まず第一に、関係各方面が共に国際金融危機に対応することで、共通の認識に達したことです。胡主席は訪問期間中、中国側が提起した国際金融危機の対応策や主張について説明し、多くの発展途上国を含む国際社会と共に協力し、協調した行動を取るとの考えを伝えました。さらに、国際金融システムの改革問題で発展途上国の発言権や代表権を拡大する考えを示すと共に、発展途上国、とくにアフリカ諸国が当面の困難を乗り越えられるよう確実な支援を国際社会に呼びかけました。
第二に、今回の訪問で中国とサウジアラビア、アフリカ諸国との関係発展が推進されたことです。訪問期間中、胡主席は各国首脳と共に友好協力を深め、中国・アフリカフォーラム北京サミットの合意内容を真剣に履行することを強調しました。さらに、サウジアラビアとの戦略的友好関係、アフリカとの新しい戦略パートナーシップの構築などについて踏み込んで意見交換を行いました。
第三に、今回の訪問先はいずれも発展途上国で、5カ国訪問を通じて、これら発展途上国との各分野での協力を深めました。訪問期間中、中国はこれら5ヵ国と20件以上の協力文書に調印しました。経済貿易や投資、エネルギー、品質検査、衛生、文化、インフラなど幅広い分野に及んでいます。
第四に、胡主席の訪問によって中国とサウジアラビア、アフリカ諸国との友情が深まったことです。訪問期間中、胡主席は地元の人々から熱く歓迎され、各界の人々と接する中で様々な意見交換がなされ、友好的なムードが人々に深い印象を与えました。(02/18 翻訳者:Lin チェッカー:横山)
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