イスラエル軍によるパレスチナ自治区・ガザ地区への軍事攻撃は、新年の到来にもかかわらず、止まらず続いています。イスラエル軍の地上戦の意図が明らかになっていますが、ハマスなどのパレスチナの武装勢力はイスラエル軍を牽制しています。
去年12月31日夜から1月1日まで、イスラエル軍は、ハマスのオフィスビルとほかの戦略目標を中心に打撃を与えました。1月1日、ハマスの幹部、ニザル・ラヤン氏が空爆で犠牲となりました。『人民抵抗委員会』などほかの派の数人の重要な人物も空爆で殺害されました。空爆により、410人が死亡、2000人以上がけがをしているということです。
ここ両日、イスラエル軍の地上攻撃の機運が徐々に高まっています。1日、イスラエル軍は、政府に対し、ガザ地区で大規模な短時間にわたる地上戦に踏み込むと提案しました。また、イスラエル軍は、すでに予備役を招集して救援などの軍事演習を行いました。これは、地上戦を開始する態勢を整えている証拠です。イスラエル国防省のリーダーたちは、すでに南部に移動してきました。
統計によると、連日の空爆で、イスラエル軍がハマスの関連施設、400ヶ所に打撃を与えていますが、この二日間、攻撃目標は明らに減少しています。目標が減少するとともに空爆による効率が下がり、それだけイスラエル軍が地上戦を発動する恐れが大きくなるとされています。
専門家は、これからイスラエル軍がガザ地区に侵入するかどうか、ハマスの軍事力は無視できないこと分析しています。
ハマスは、主に二つの手段で抵抗しています。
一つ目は、ロケット弾の攻撃です。大規模な空爆を受けていますが、ガザ地区の武装勢力がイスラエルに与えるロケット弾攻撃が弱まっていません。ガザ地区付近40キロ範囲に暮らしている90万人のイスラエル人がハマスのロケット弾攻撃にさらされています。これは、全人口の10%を占めています。
二つ目は、心理的な攻撃です。1日、一部のイスラエル人はハマスからのメールを受けとりました。メールは、ハマスは新しい攻撃に踏み込むと脅かしました。この二日間のロケット弾の攻撃から見れば、ハマスなどの武装力の軍事力が予想できないほどです。
以上のことを考慮して、これからの数日は、イスラエル軍が地上戦を決める大事な時期です。アラブ諸国連盟などの国際社会の世論は、イスラエルの攻撃へ圧力をかけています。したがって、攻撃を続けるか停戦するか、イスラエルが出来るだけ早く決断をしなければなりません。
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