イスラエル軍は5日未明も、「キャスト・リード(CAST LEAD)」と名付けた軍事攻撃を続けています。今回の最も重要な目標は、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザ地区の施設を破壊することです。パレスチナ衛生省の高官は「攻撃により、これまでに3000人以上が死傷した」と述べました。

　イスラエル軍によりますと、地上作戦の最も重要な任務は、ハマスが支配する武器庫やロケット弾発射基地などの施設を探して破壊することです。もう一つは、ハマスの武装メンバーを捕捉し、イスラエルに連行して尋問することです。

　イスラエル国防省は「これまでの24時間で、過去1週間にイスラエルにロケット弾を発射した基地の73%を制圧した。しかし、ハマスは短距離ロケット弾を大量に持ち、攻撃能力はまだある」と見ています。

　一方、ハマスのナザール氏は4日、パレスチナの各勢力に対し、ガザ地区での軍事行動について緊急会議を開くよう呼びかけました。ナザール氏は「ハマスはガザ問題を解決する方法を見つけるため、無条件でパレスチナ内部の和解に向けた対話に戻りたいと考えている」と述べました。同日、ハマスのアイマン・タハ報道官はエジプトの招請に応じ、ハマス代表団が5日にカイロで会談を行うことを明らかにしました。(万、横山)