フィギュアスケートはいつも「氷上の花」と言われています。中国のフィギュアスケートは近年、飛躍的な進歩を遂げ、世界選手権、冬季オリンピック、ワールドカップで、優秀な成績を挙げています。そして、今回の冬季アジア大会では、このフィギュアで中国は金2個、銀3個、銅3個を取って、これまでのアジア大会史上最高の成績となりました。
今回は日本や韓国の一部のトップ選手が出場していないということがありますが、それを差し引いても、かなりの成果ということになります。これについてフィギュアスケート国家代表の姚濱総監督はこう語りました。
「今回の大会で、われわれは、金メダル2つを始め、史上最高の成績を収めることができました。もちろん、これがアジアの大会であり、優秀な選手が全て出ているわけではないが、それを差し引いても、中国フィギュアのレベルが全体的にアップしたということは証明されたと思っています」
フィギュアスケートといっても、いくつかの部門があります。何といっても中国勢の強さが際立ったのは、男女二人で演技を披露するペア部門です。フィギュアのペアでは、ここ10年間で世界に通用する選手が現れています。まずはベテランの申雪・趙宏博組です。世界選手権で2度優勝、冬季オリンピックでも2個のメダルを獲得しました。
申雪は女性で1978年生まれの28歳、趙宏博は男性、1973年生まれの33歳。年齢的にいうと、フィギュアの世界ではすでにベテランの域に入っていますが、今大会は非常にフレッシュな演技を見せました。世界一ダイナミックなペア、テクニック世界一のペアとも言われています。
そして去年のトリノ五輪で、見事銀メダルを獲得した張丹・張コウ組もいます。張丹が女性、張コウが男性、二人ともまだ大学生と、こちらはまだまだ若いコンビです。トリノでは2位につけていたときに、史上初のスロー4回転サルコウという大技に挑戦したんですが、失敗。張丹が左膝を大けがして、どうみても演技続行は不可能だったにもかかわらず、演技を再開して、見事銀メダルを取ったという、根性の人といいますか・・二人は今回の冬季アジア大会には出場しませんでしたが、先月のユニバーシアード大会でも優勝を果たしている期待のペアです。
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