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北京2008、クリーンな大会を目指す!
   2007-01-31 19:28:49    cri

 2008年オリンピックの最も大きな焦点の一つは、ドーピング検査です。スポーツ競技の公正さを守るため、北京オリンピックでは、これまでのどの大会よりも厳しい検査を実施することになります。

 このドーピングというのは非常に難しい問題がありまして、例えば、次から次に新しい方法が生まれてくる・・そのいたちごっこになってしまうということがあります。ただ、それでもやっぱり不正な方法を使って競技力を上げるというのは許されないことですから、断固として取り締まらなければなりません。

 現在、「オリンピックドーピング取締り40年」と題する展覧会が北京で催されています。これは世界で初めてのドーピングをテーマにした展覧会で、会場では、多くの写真や図表などを通して話題になったケースを展示しています。ドーピング検査の全過程が映像で見られるほか、パソコンでドーピング取り締まりにかかわる知識を検索できるような仕組みもあります。

 1989年、中国のスポーツ界はドーピングについて「厳しく禁止、厳しく検査、厳しく処理」という方針を明らかにしました。そして、数年前に「ドーピング取り締まり条例」が施行。さらに、「2004年ドーピングリスト公告」が発表されたりと、オリンピックに向けて、ドーピング取り締まり活動も強化されています。ちなみに、2007年1月現在、ドーピング取締りに関する法律があるのは、フランスイタリア、ベルギー、そして中国など数カ国しかありません。

 国際オリンピック委員会の前の会長、サマランチ氏は、「中国がこの面で最も大きな進歩を遂げた国である」と評価しています。北京市は2008年オリンピックを招致した際、「公平でクリーンな」大会を実現すると約束しました。つまり、具体的には、ドーピング使用のない大会を目指すということです。そのため、中国政府は国家反ドーピング実験室を作って研究を重ねています。この実験室はオリンピック及びその後のパラリンピックのドーピング検査で活躍することになります。

 この実験室がドーピング検査の主導的な役割を果たすということですが、他にも力をいれる点があります。

 北京オリンピックにおいては、検査するサンプル数も前回のアテネ大会より25パーセント増やし4500個が検査されます。

 国家反ドーピング実験室の責任者であり、国家体育総局の反ドーピング専門家の杜利軍医師にそのあたりを聞きました。

 「ドーピング取り締まりは二つの部分からなっています。一つはサンプル採取です。つまり選手の尿と血液を収集することです。もう一つは検査、つまり、収集したサンプルの成分を即時に分析することです。今ぶつかっている最大の課題は人手不足です。国際社会の協力の下で、これまでは300人の検査官の養成を終えましたが、オリンピックまでには、あと400人の検査員を増員する必要があります。」

 人手不足が目に見える問題だとすれば、ドーピング使用の手口が、どんどんと進化しているという問題は、目に見えない課題といえそうです。

 先ほども触れたように、ドーピングのやり口というのは、常に取り締まりの先を行ってるというの現状です。ドーピングというのは、もちろん公平な競技という意味でも問題なんですが、それと同時に、選手の体を著しく傷つける・・これで寿命が何年も短くなるというシロモノなんです。

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