1時間目　ユニバーサルスタジオが年内に北京で着工、銀座NAGANOへ誘う

　担当：王小燕、高橋恵子

　中国の人気歌手ヤオ・ベイナ（姚貝娜）さんが33歳の若さで、1月16日に乳がんのため死去しました。この訃報に接し、多くの中国人が非常に驚きました。

　上海・復旦大学付属腫瘍病院が2014年に発表したところでは、中国での乳がんの新規患者と死亡数がそれぞれ世界の12.2％と9.6％を占めており、伸び率では世界平均の2倍となっています。また、中国では乳がんの発病年齢は欧米に比べて10歳から15歳も若いのです。ちなみに、2012年、北京市では新たに4311人の乳がん患者が確認されています。発病率でみると10万人に64.63人の割合で、女性が患う悪性腫瘍の中では首位となっています。ヤオ・ベイナさんのあまりに若い死を悼むと同時に、乳がんの予防教育の強化が求められています。

　旬の話題では、ほかに以下の３本を取り上げます。

　・北京と張家口の冬の五輪誘致が成功すれば、ウィンタースポーツ愛好者は3億人まで拡大

　・北京周辺で国家クラスのスモッグ対策用ラボ、建設予定

　・ユニバーサルスタジオ、年内にも北京で着工

　「スペシャル・バスケット」では、去年10月26日に東京・銀座にオープンした長野県の情報発信拠点「銀座NAGANO～しあわせ信州シェアスペース」を恵子アナが一時帰国の際に現場で取材したマイクリポートでご案内します。長野県が開設したこの場所は、よくある地方自治体のアンテナショップとは一線を画し、ただ地方の特産品を売るのではなく、人が集い幸せをシェア(分けあう)する場所というのがコンセプトです。こだわりの店内には、りんご、そばと言った長野のおなじみの品物から、ワイン、日本酒と言った知るひとぞ知る名産までが工夫を凝らしたディスプレイで並べられています。それぞれ特色のある3フロアの紹介とスペシャルインタビューもありますので、お楽しみに。

　写真でみる＜銀座NAGANO～しあわせ信州シェアスペース＞

　
（1階）蕎麦販売コーナー　　　　　　　　　　入り口のﾊﾞｰカウンタ－

　
（2階）コーヒーが飲める観光パンフレットコーナー　　オープンキッチンのあるイベントコーナー

　詳しくはどうぞ番組をお聞きください。

　2時間目　旅で日本と中国をつなぐ・橋本清一さん（下）

　1973年の広州フェア（広州交易会）に参加するために中国の土を始めて踏んだ橋本さん、これまでの訪中回数は400回近くになります。数ある訪問の中で、思い出に残った旅は？

　過去の植民地支配時代に、多くの日本人が住んでいた中国の東北地方の史蹟を訪れた時に、未来に目を向け、そして、平和の大切さをいつまでも訴えていくことの必要性を強く感じたとおっしゃいます。詳しくは2008年12月20日刊行の「方正友好交流の会」会報に橋本さんが寄せた「私と方正」と題した記事をお読みください

　（URL：http://www.houmasa.com/newsletter7.html）。

　また、北京で長期滞在している期間中、駐在員とその奥様たちに中国の通史を自らの旅の見聞を織り交ぜて紹介する「クラブチャイナ」という活動も行いました。中国では古代の中国史を振り返る時、「上下五千年」という言葉があります。5000年も十分長く感じますが、「クラブチャイナ」では、中国通史への紹介は180万年だとされている「元謀人」の歴史から始まります。

　文化から歴史、そして戦争を乗り越えて、平和と友好を築くたくさんの現場を体験してきた旅の専門家のお話、どうぞ今回も続けてお楽しみください。

　【プロフィール】

　橋本清一（はしもと・せいいち）さん

　株式会社日中旅行社取締役を経て、長富宮飯店公弁管理部高級顧問。

　社団法人日中協会評議員、日中友好宗教者懇話会理事、

　埼玉県狭山市日中友好協会理事・事務局長も務める。

　中国に精通し、長富宮公寓でも通史の会「クラブチャイナ」を主宰。