一時間目　第8回中日省エネ環境総合フォーラムなど

　2015年最初の火曜日「ハイウェー北京」です。この年末年始は、マレーシアでの航空機事故に続いて、中国の上海で将棋倒し事故、ハルピンでは火災が発生し、多くの方たちが命を落とされました。

　幕が開けたばかりの新しい年、これで厄が落ちてどうか世界の皆さんにとって、平穏無事な一年となりますよう心から祈っています。

　「旬な話題」では、北京の2014年度の大気に関する報告書が発表されたことなどを取り上げます。2014年、北京では重度汚染の天気が前年より13日減り、PM2.5の平均濃度も4％下がったようですが、新しい年の取り組みは？

　後半の「スペシャルバスケット」では、昨年末、12月28日、北京で開かれた「第8回中日省エネルギー、総合フォーラム」で取材した内容をお届けします。去年、11月上旬に開かれたＡＰＥＣで中国の習近平国家主席と日本の安倍首相の握手後、初めての政府主導による大型行事の開催です。フォーラムの様子をご紹介するとともに、出席者の方々にマイクを向けてみました。

　二時間目　日本新・純邦楽ユニット「WASABI」の皆さん

　2015年第1回のCRIインタビューは、日本国文化庁から「東アジア文化交流使」として中国にお見えの日本の新・純邦楽ユニット「WASABI」の皆さんです。

　5日の北京に続き、8日に上海でそれぞれ公演します。今回は北京での公演が始まる前と終わった直後に取材した内容をお届けします。

　和楽器の中には、シルクロードを通して、中東から中国を経て、日本に伝わったものも多いのですが、「楽器の里帰り」という今回の中国ツアーを嬉しく感じているとおっしゃる一方、伝統楽器を生かしながらも現代の新しい音色、新しい音楽を作り出して、中国の皆さんにお届けしたいと意気込んでいました。

　ステージでは、中国人若手箏奏者サンカ（本名：葉美辰陽さん）さんとのコラボのセッションもあり、「中国の筝と日本の箏は同じ中東にルーツを持ちながらも、それぞれ違う音色がある。今回のコラボを通して、今後の自分たちの創作や演奏に新しい変化が起きることを期待している」とも話していました。

　北京のコンサートが終わった後、会場の皆さんにも感想を聞きました。

　「とても日本的な世界で、あたかも詫びの世界の古刹の境内を散策するような気持ちになりました」、と感想を漏らした若いカップルもいました。

　北京の後、1月8日は上海浅水湾文化芸術センター（普陀区宜昌路179号）でコンサートを行います。

　WASBIの皆さんの伝統楽器でつながっている東アジアの文化交流の旅はまだ続きます。

2015年1月5日・北京世紀劇場での音楽会

　【WASABI】メンバー紹介

　三味線／吉田良一郎　（今回は良一郎さんは指の怪我のため、弟の健一さんが代理で参加）

　尺八／元永 拓

　箏／市川 慎

　太鼓・鳴物／美鵬直三朗

（左から）太鼓＆鳴物／美鵬、三味線／健一、尺八／元永、箏／市川