1時間目 (高橋恵子&王小燕)囲碁の天才・呉清源氏死去、日本知識大会、現場の様子
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担当:高橋恵子、王小燕
2014年も師走に入りました。北京は数日前に強風が吹き荒れ、本格的な冬将軍の到来です。
先週の番組で長野県へ地震お見舞のメッセージを伝えたところ、さっそく白馬村と小谷村から現地の最新情報が入りました。
■白馬村観光局・北村局長
白馬村で被災された方々へは、村内での家屋、残材整理や被災者支援が村民、近隣市町村、ボランティアの方々などで素早く進められています。冬前の仮設住宅の建設なども決定されました。
2014年11月22日午後10時8分に発生した長野県北部を震源とする地震、白馬村では被災した観光関係者を含めまして、現在の観光状況、復旧の現況を観光関係者、施設からの報告に基づきご案内させて頂きます。
*白馬村の全体状況(11月25日12:00現在)
<スキー場>
白馬さのさかスキー場(被害なし)
白馬五竜スキー場(被害なし)
Hakuba47ウインタースポーツパーク(被害なし)
白馬八方尾根スキー場(被害なし)
白馬岩岳スノーフィールド(ゲレンデへの土砂流出があったが、早期復旧は可能)
以上村内5スキー場の施設、設備が確認され、降雪があればいつでも営業できる状況。
<宿泊・観光施設>
多くの宿泊、観光施設は、被害軽微で通常営業をしております。詳細は宿泊、観光施設にお問い合わせください。
■小谷村観光連盟・菊原事務局長
震災から1週間が経ち、被災者の方の中には家に帰る方も出てきました。
今回の地震の概要は、「家屋の全壊」や「道路の崩壊」などの大きな被害は断層に近い姫川の東側に集中し、スキー場のある北アルプス側、姫川の西側では「家具が転倒した」「ワインのビンや食器が落ちて割れた」と言う状況です。
北アルプス側、姫川の西側にある白馬山麓の11スキー場では、迅速に安全点検を行い、宿泊施設を含め安全が確認されたため、降雪がありしだいオープンする予定です。
来週には雪マークが着きましたのでそろそろオープンが近づいてきたかと思います。
当小谷村は12月1日に恒例の戸隠神社中社にて雪乞いをしてまいります。この雪乞いを初めとして、6日には栂池高原、11日白馬コルチナ、13日白馬乗鞍温泉スキー場の安全祈願祭が行われ本格的なシーズンとなります。一部地域では家屋の倒壊などにより、避難生活を強いられている方たちがおりますが、被災者を含む村民の多くが従事しているスキー場及び関連産業を盛り立てようと地域も長野県も頑張っています。
スキーシーズンを目前に、白馬村も小谷村もいつも通り、大勢のスキー客を迎え入れよういつも通り、準備に励んでいるようです。写真は栂池高原スキー場の写真。
栂池高原スキー場鐘の鳴る丘ゲレンデ
さて、今週の番組は前半の「旬な話題」では、囲碁界不世出の天才・呉清源氏が死去したこと受けて、中国国内での反響を紹介します。この6月、中国人民対外友好協会から「平和発展貢献賞」が授与された他、先月は北京で百歳のお誕生日祝いが大々的に開催され、お嬢さんが代理で出席しました。中日の文化交流にも大きく貢献した方で、日中国交正常化10周年記念映画として製作され た、初の日中合作映画「未完の対局」のモデルでもあります。
後半の「スペシャル・バスケット」では11月23日に、北京大学で開催された「笹川杯日本知識大会決勝戦」の様子をお送りします。
中国全土89の大学から引率の先生も含めて360人近くが参加したこの大会、一体どのような問題が出され、団体戦、個人戦、それぞれどの大学のチーム、どのような選手が受賞したのか。あるいは裏方として大会を支えていた学生たちの感想は?恵子アナが現場で取材しました。
(左)主催の日本科学協会大島会長から個人賞授与 (右)大会会場の様子
団体賞表彰式 尾形理事長
2時間目
担当:王秀閣、王小燕、高橋恵子
11月1日、ファッションデザイナー荒井沙羅さんのファッションブランド「araisara(アライサラ)」2015春夏コレクションが、中国国際ファッションウィークで発表されました。
北京出身の荒井さんは日本の伝統的な技法を用いる作風で知られ、今回も日本古来の染物の技法を取り入れた「宮染め(みやぞめ)」、そして「時織(ときおり)」という2つのコレクションが披露されました。
前者は宇都宮に流れる田川を中心に栄えた染物の総称です。機械による量産が主流になっている現代社会に生きながら、先祖からの技を決して手放さない宮染めの職人さんとの出会いがインスピレーションの源だと言います。
後者は古くなった着物や制作過程で裁ち落とされた生地を織物として生まれ変わらせたものです。時間を織りあわせるという意味を込めた命名だと言います。日本や中国に共通しているものを大切にする「もったいない」という考えの表れでもあると振り返ります。
また、今回の北京でのファッションショーには詩的な名前がついています。「花所望(はなしょもう)」です。
元々は茶道の作法の1つで、季節感を醸し出すための花を入れる楽しみを茶室の客に譲るという意味ですが、荒井さんは自分のファッションデザインにもこの言葉の精神を生かしたいと語ります。
パリでは、「大陸の強さとワイルドさと日本の繊細さと美しさ」のにじみ出る作風として評価されている荒井沙羅さん。中国と日本の2つの文化から影響を受けながら育ちました。ファッションデザインにかけた思いとは?日本語部の中でもファッションとおしゃれが大好きな王秀閣アナが取材しました。
【プロフィール】
荒井沙羅さん
中国北京出身。
1997年中国でデザイナーデビュー後、日本に活動の拠点を移す。東京にアトリエを設立、最高の着心地と美しいシルエットを追及した注文服を開始。
2005年東京目白本店をオープン、一点物の洋服の制作販売を開始。 2008年新しい視点から東洋の伝統文化とファッションの繋がりを表現するプレタポルテライン「araisara」を立ち上げる。
2009-10A/WよりJFW in Tokyoにてコレクションを発表。2013S/SパリコレクションONスケジュールに参加し、世界に向けて積極的に活動している。
東京ファッションデザイナー協議会(CFD)正会員
中国デザイナー協会正会員
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