11月25日　火曜日

2014-11-25 21:00:57 cri

　1時間目　健さんを偲ぶ、嘉得・2014秋のオークション直撃

　担当：王小燕、高橋恵子

　22日夜に起きた長野北部での大きな地震。死者が出なかったことは不幸中の幸いでしたが、家屋の倒壊など大きな被害が出ているとのニュースが届いています。心からお見舞い申し上げます。こんな中、先日北京で取材した長野県のスキー場関連の方々にお見舞いのメールを送ったところ、以下のメールが届きました。

　■白馬村観光局・北村興二局長：

　白馬村では30家屋が全半壊の被害、道路が崖崩れ等で不通になっておりますが、被害は神城断層（フォッサマグナの一部）上に限定されております。これから観光施設の被害状況（すでに確認済み）安全の確認をしたうえで、スキーシーズンに向けた観光宣伝に努めてまいります。

　■小谷村観光連盟・菊原昭一事務局長：

　当小谷、白馬ともに一般の家庭に倒壊や半壊した家屋が多く大変な状況ではありますが、幸いなことにスキー場や周辺の宿泊施設には被害がありませんでした。中国でもニュースになった事と思いますが、風評被害がないように白馬山麓のスキー場は大丈夫との情報を発信していただけるとありがたいところです。

　どんなことが起きても、安全を確認した上で、いつも通りに観光の受け入れに努めようというタフな姿がありました。被災した地域のインフラや人々の暮らしが１日も早く平常に戻るよう北京から祈っています。そして、今シーズンも長野のスキー場が大勢のスキー客でにぎわうことを祈ってやみません。

　さて、今週の「旬な話題」では、中国でも多くのファンに愛されている俳優・高倉健さんの逝去を偲び、王小燕アナが健さん主演の映画を改めて鑑賞しましたので、その感想を報告します。後半の「スペシャル・バスケット」では、中国のオークション大手の「嘉得国際」が現在北京で開催中の秋のオークション現場を訪れてみました。

　改革開放に伴って、骨董や芸術品の収集が中国で復活し、現在は収集家の数は8000万人、オークション会社は数百社にも達していると言われています。この中、「嘉得国際」は1993年に実業家の陳東昇さん（56歳）が北京で創立。現在、北京と香港で春、秋に大型オークションを開催しており、このほか、年4回小規模なオークションも行っています。2014年秋、今回北京で行われたオークションには中国書画、油絵・彫刻、陶磁器など7つのジャンルから7000点余りの出品がありました。

　11月23日に終わったフェーズ1では総額16億7500万元（日本円で300億円超）の成約額を達成しました。フェーズ２のオークションは、26～27日の両日に行われる予定です。経済成長の鈍化に伴って、芸術品市場の伸びも鈍化していると言われている中、果たしてオークションの現場はどのような様子だったのでしょうか。恵子＆燕コンビが肌で感じたことをマイクリポートでお伝えします。

　「嘉得国際」は現在、上海、天津、香港、台湾のほか、日本と北米にも事務所を構えています。中国の古来の芸術品は中国国内にあるものよりも、海外諸国に流出しているものが多いと言われています。中でも、日本に伝わった品々の中には、逸品が多いそうです。コーナーの最後に「嘉得国際オークション日本代表所」の首席代表・左明貴子さん（右写真）へのインタビューをお届けします。左さんは1987年、23歳の時にテレビドラマ「おしん」を通した知った東京に魅了され、日本への留学を決意。現在は北京と東京を行き来しながら、活躍しています。

　中国で注目されている芸術品のオークションと日本とのかかわり、左さんが現在の仕事に熱意を注いでいる一番の理由は？詳しく番組をお聞きください。

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　2時間目　長野県上海事務所・宍戸雅彦首席代表に聞く

聞き手：王小燕、高橋恵子

　【番組紹介】

　毎月最終週にお送りする「日本の自治体職員在中国　加油！」のコーナー。今月は信州・長野からお客様をお迎えしました。長野県上海事務所の首席代表として、一年前に赴任した宍戸雅彦さんです。

　まず、長野県の北部で起きた地震により被災をした方々に心からお見舞い申し上げます。長野にはCRI（北京放送）の熱心なリスナーの方が大勢いらっしゃり、皆さんの状況が気がかりです。被災した地域が１日も早く再建できることを心から祈っております。

　さて、長野と言いますと、「長寿」が１つのキーワードになります。男性80.88歳、女性87.18歳。男女とも、「平均寿命日本一」です。この4月に、阿部守一知事は『長野県の長寿力』と題した本を出版し、食事、生活習慣、生きがい、県政の取り組みなど様々な視点から長寿の源を探っています。長野に生まれ育った地元人間で、小さい時からまわりに長寿の人が多かったと振り返る宍戸さんは、長生きのコツをどう語り、故郷の魅力をどう話すのでしょうか。マイクを向けてみました。

　ところで、長野県は中国との友好交流に熱心で、早くも1983年に河北省と友好提携協定を結んでいます。5年ごとに開かれている周年行事に関する相互訪問もすでに7回実施されました。このほか、技術研修や青少年交流なども継続的に行われています。一方、日本を始め海外へ観光に出かける中国人が年々増えていることを背景に、長野県では中国語圏の観光客を意識した取り組みを始めています。飯田市がサイクリングコースに「五龍道」と名づけてPRするようになったのもその一環です。

　長野観光で宍戸さんの一押しは…、宮崎アニメの『風立ちぬ』の舞台にもなっていて、世界的に名が知られているリゾート地・軽井沢での、なんと、通年で楽しめるカーリング体験なのです。長野の魅力は、冬の楽しみのスキーだけではないのです。宍戸さんはミニブログを通して募集した質問に対しても、真摯に答えてくれました。

　今年もそろそろ雪のシーズンです。白馬村、小谷村のスキー場を始め、長野の観光地が今年も大勢の観光客でにぎわうことを祈ってやみません。

　ちなみに、東京と新幹線で1時間半ほどで結ばれている長野ですが、この10月東京の銀座5丁目に、「銀座NAGANO～しあわせ信州シェアスペース」がオープンしました。東京観光に銀座へおでかけの方は、ぜひお立ち寄りください。

　リスナーの皆さんへ【プレゼント】